Eに貸していた本を返しにもらいに行った。Eは菓子折りと一緒に本を返し終わると、一言二言、言葉を交わして、逃げるようにして店内に消えていった。Eに未練はなかったが、なんだか辛い。なんか存在を否定された気分だ。いよいよ俺は1人っきりなんだと思った。
好きになれなかったんだから仕方ないさ。でもEとはいろんなところに行ったな。そして、これからもいろんなところに行く予定だったんだ。でも、予定がうまくかみ合わなかったり、俺のEに対する熱が著しく冷めてしまったり、急なMの出現があったりして、どんどん疎遠になっていった。
そして、貸していた本を返してもらうために、1カ月ぶりくらいに俺はEと会った。もう二度と会うことはないのだろう。俺が欲しかったのは、こんな菓子折りなんかじゃなくて・・。いや、結局何もかも俺が悪いんだ。
さて。事実上、全てのフラグが折れてしまった。一応Mは保留となっているが、期待はできない。また街コンに行くのか。もう、こんな不毛なこと繰り返したくない。来月の中旬にも合コンが予定されているが、やはり俺自身が変わらなければ、何も変わらない気がする。でも、今更具体的にどうすればいいのかわからない。
本当にやばいくらいモチベーションが落ちている。なにしたらいいかわからない。
そうだ。こんどこそ本気でウォナ禁継続しよう。手しごきに費やしているエネルギーと時間を別のことに使おう。そうすれば、何か見えてくるかもしれない。
ウォナ禁伝説の幕開けである。

- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/05/11
- メディア: 単行本
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