涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない
ゲーテ
ニートとは何だろうか。
一言で「ニート」と言っても人によって認識に差があるので、ここで対象とするニートについて定義しておきたい。
ニートとは就学、就労、職業訓練のいずれも行っていない、あるいは行おうとしていない15〜34歳までの若年無業者のことである。
だから病気などで、働きたくてもやむをえず働けない人はニートではないし、求職活動をしているけれど内定を貰えない人もニートではないし、頑張ってるけれど全然稼げてない個人事業主もニートではないし、時給800円のバイトをしているフリーターもニートではない。
五体満足であるにも関わらず労働の意思の無い人間。それがニートだ。
人は生きているだけで金がかかる。これは厳然たる事実だ。
国民健康保険、国民年金、住民税・・・。
何もせず呼吸と糞と自慰しかしていないゴミのような人間でも、存在しているだけで金がかかるのだ。
そして、そうした金を納めることは国民としての義務なのだ。
働いていないあなたはそうしたお金をどうやって支払っているのだろう。
親が資産家か何かなのだろうか。
あなたは煩わしい仕事なんてせずに自由な生活を謳歌しているつもりなのかもしれない。
しかし経済的、精神的に親をはじめとする誰かに依存していては本当の自由は手に入らない。
国や親に経済的に依存していては、いつまでたっても国の奴隷であり、親の奴隷なのだ。
いや、あなたはもしかしたら確固たる信念と哲学を持ってニートをしているのかもしれない。それも人生の一つのありかただろう。
しかし、もし親が死に絶え、金も底をつき困窮したとしても、その時は、何者も頼らずその矜持を胸に抱いて潔く生を終えて戴きたい。
間違っても、誰かを頼ったりして迷惑をかけないでほしい。国を頼ったりして権利を主張したりしないでほしい。
その誇りにかけて。

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