クソログ

愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

無視

結局連絡は来なかった。既読すらついてない。

グループラインで男Aが花見を企画しているのだけれど、それには「ぜひ参加したい、楽しみです」とその子は返信していて、すごく惨めな気持ちになった。

基本的に街コンとかで知り合って作ったグループラインって作ったら終わりで、なんの発展もないことが多いのだけれど、思いのほか、一部の人たちで盛り上がりを見せている。誤算だった。

こんなことなら、最初から個人宛にLINEなんてしなければよかった。積極さが裏目に出た。とんだスタンドプレー。俺がグループラインを共有せず個人宛にLINEを送ったのを酒の肴にでもされるのだろうか。

結構、勇気出したんだけどな。一瞥もなし、か。

 

フジサワカズキはやはり正しかった。女はどんなに口では優しい人、誠実な人が好きと言ったところで、優しさや誠実さなんてなんにも見ちゃぁいない。少なくとも、それらが最も重要な要素ではないのは確かだ。優しいだけの男、誠実なだけの男は相手にされない。あるいは俺の考えている優しさや誠実さは彼女らの考えている優しさや誠実さとはイコールではないのだろう。

つまるところ、女は陽気でコミュニケーション能力の高い男が大好き。リーダーシップのとれる雄として優秀な男が大好き。

そんなことは今までも分かってたし、今も分かっている。

だけれど、どこかで夢想してたんだと思う。現実を直視できてなかったんだと思う。この広い世界には、優しさや誠実さだけを愛してくれる人がいるのかもしれないのだ・・と。

 

もっとも、そもそも俺は優しくて誠実な男ではないから、やはりそれを見抜かれてたのかもしない。

 

俺は、ただそこに砂の城を築こうとしていたんだ。ほとんど人の来ることのない、小さな公園の片隅に…。