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強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない

キヨミヤが批判される理由

キヨミヤが批判されている。18歳の男が批判されている。既に第二のさいてょ、野手バージョンのさいてょとか言われている。もちろん、まだ1年目だから二軍でしっかり実力をつければいいといった擁護をする声もちらほら散見されるが、やはり辛辣な意見が多い印象である。

オープン戦、19打席連続無安打。4打席連続三振。前試合を含めると5打席連続三振である。 

キヨミヤがプロに入団する前から、プロでは通用しないのではないかといったことはよく言われていた。

高校通算111本の本塁打はほとんどは雑魚から打って積み上げたもので、第一線で食うや食わずを掛けてしのぎを削る一流の怪物たちの放る鋭い球には対応しきれないのでは、と。そして今、まさにキヨミヤは一見そのような状況に陥っており、「それ見たことか」と鬼の首を取ったかのごとく批判にさらされているのである。

たしかにプロ野球で活躍するにあたって、高校での練習試合を含めた通算本塁打というのは比較が難しくそれほど大きな意味をもたないのかもしれない。それでもやはり111本はすごいと言わざるを得ない。そもそも早実は文武両道を掲げ、土曜日も授業があるので練習試合数が他校に比べ圧倒的に少ない。また、キヨミヤが在学していた頃の早実は昨夏、甲子園で4強入していたこともあり、地方の強豪校からの招待試合のオファーが殺到していた。そのなかにあって、積み上げた111本の本塁打は非常に価値のあるものである。多くない試合数の中で、雑魚からではなく、それなりの力量を持つ投手から放った本塁打なのだ。もちろん、プロの投手には及ばないにせよ、将来を期待するには十分すぎる実績であることは疑いようもない。

なぜ、キヨミヤという男はここまで批判されるのだろう。一つは、ビッグマウスである。チャダハル王の本塁打数を超えたいなど、舐めた発言をしてしまうことがある。

そして、もう一つは体型ではなかろうか。どうも、キヨミヤはもっさりして鈍臭く見えるのである。キヨミヤに対する批判の最有力として、打撃はともかく、走塁と守備がうんこだから使えないといったものがある。だが、キヨミヤの50m走のタイムは6秒3と、俊足ではないにしろ決して遅いタイムではない。遠投にいたっては、110mで、距離だけを見れば今年のドラフトの目玉と言われている大阪トーインのネオアキラと遜色ない肩力である。

にも関わらず、走れないイメージが先行するのは、やはり鈍間そうなポッチャリしてそうな体型のせいだろう。何より、いちいち口を出すパパの存在、早実というブランドがキヨミヤのおぼっちゃま感をますます増長させ、鈍臭そうなイメージを先行させる。

事実、早実の練習時間は強豪校と比べ、非常に短いことで有名である。平日は16時半から19時までの練習。そのへんの公立弱小高校と変わらない練習量なのだ。加えて、練習の大半を打撃に費やすとなると、走塁やフィジカルトレーニングにかける時間というのはほとんどとれないということになる。

一方、通常の甲子園常連校であれば、夜中の10時まで練習して、寮生であれば、そこからさらに深夜に及んで自主練習をする選手も珍しくない。

そういった環境で鍛え上げられた選手に比べると、キヨミヤからは、なんというかキレというか、精悍さというか、鍛え上げられたゴリラ感がなく、どこか、もさっと見えて怠慢な印象を与えてしまうのが批判の原因ではなかろうかと、俺は思っている。

つまり何が言いたいかというと、人は見た目が9割だということだ。

 

 

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