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クソログ

愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

俺はただ愛が欲しかった

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ひょんなことから2年ぶりくらいにクソ女(以下、K)と再会しデートをした。

www.sekaihaasobiba.com

Kが動物園に行きたいけど足がないといった旨をLINEのタイムラインに上げていたので、断られることを覚悟で車を出すことを申し出たら、快く応じてくれた。

正直、「いい年して動物園かよ」と思ったが俺はKと会えればそれでよかった。その日は雨が降りそうだったが、「たとえ雨でも行きたい」と返事をくれた。悪くない感触だった。

幸いなことに雨は降らなかった。待ち合わせ場所に20分早く着いた俺は、久々に会うKとどんな話をしようか考えを巡らせた。待ち合わせ時間が刻一刻と近づくにつれ、胸が高鳴っている自分に気づく。あと数分後にはKが助手席に座っているのだ。

待ち合わせ時間丁度にKはきた。緊張していることを悟られないように、挨拶をそこそこにすませ車を走らせる。Kは手土産として菓子を持ってきてくれた。だが瞬時にそれが単純に俺への土産ではなく、車を出してくれたことに対するお礼だと洞察した。辛かった。所詮俺はタクシーの運転手、アッシーでしかないのか。でも、なんの気もない男と二人で動物園に行くなんてありえないだろ。自分にそう言い聞かせながら、とりとめもない話を交わしながら動物園に到着した。

動物園に来たのは小学生ぶりだった。子供の頃は途方もなく広く思えた園内も、大人になって入ってみるとさほど広く感じなかったのが印象的だった。Kはキリンが好きなようで、キリンの写真を撮りまくっていた。一方で鳥類全般が嫌いなようで、鳥は見ただけで吐き気がするとまで言い放っていた。正直その感性はほとんど理解できなかったが、俺はKと一緒に園内を周れればどうでもよかった。

Kは特にマンドリルを見ることをとても楽しみにしていたようで、その日たまたまマンドリルは展示されていなかったのでマンドリルを観ることはできなかった。

Kは10歩くらい歩くごとに、「本当にショック・・」「はあ・・残念・・」と嘆き続けていた。最初は可哀想でずっと、「そうだね、残念だったね」と共感していたけど、あまりにも引きずるので、俺はKのそのご機嫌斜めな様子を見て、本当に動物園に来ることだけが目的なのかとひどく落胆した。


たとえ望み薄くても、想いだけは伝えなければならないと思った。たとえそれが実らずとも、前に進むために。Kを自宅付近まで送りとどけて、勇気を出して自分の想いを告げた。今すぐ返事はできないから後日連絡すると言われ、仕方なくその場を後にした。


翌日、俺はLINEをブロックされていた。最初から決められていたかのように。もちろん連絡など来るはずもない。必殺「返事が無いのが返事」である。
なんていうか、それが一番楽で傷つかないのかもしれねえけどさ、あまりに不誠実じゃねえか?それでも人間かよ。

興味もない男と動物園に行って飯も一緒に食うってなんだよ。そんなんなら最初から一緒に行くなよ。期待するに決まってるじゃねぇか。期待させて落として人の心をなんだと思ってやがんだ。完全に俺の理解を超えている。全ては社交辞令だったのか?

よく女なんて星の数ほどいるって言うじゃないっすか?確かにその通りなんだけど、こういう拒絶のされ方って不全感として自分の中にずっと残る。次に進もうと思っても、どうせ俺はどこかに欠陥を抱えているから別の女にも拒絶されるんだろうなって動けなくなる。

俺はもう一生誰からも愛されずに人生を終えるかもしれない。俺は誰からも愛されず呪われながら生まれてきた。俺はただ愛が欲しかった。