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クソログ

愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

廃墟

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人間の心は、海辺に建つ古い家に似ている。
家には強い海風が吹きつけ、土台は波に洗われて、放っておけばすぐに崩れ落ちてしまう。
建物を維持するためには、堤防を築き、防風林を植え、屋根を張り替え、老朽化した部分を交換するといった、要するに細々とした世話をしなければならない。
人間は誰でも、心という古い家を守るために、修理業者や庭師や管理人を雇っている。ところがなにかのきっかけで、それら保守要員が仕事を投げ出してしまうことがある。あるいは、津波や突風のために屋根が吹き飛び、堤防が決壊してしまうかもしれない。
こうして、大自然の猛威に晒された古い家はなす術もなく朽ち果て、解体してしまう。
この状態を狂気というならば、人は皆すこしずつ狂っており、薄いべニアの板一枚でかろうじて混沌の渦から隔てられているにすぎない。