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愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

宝くじは金融リテラシーの有無を判別するリトマス紙

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「金融リテラシー」は金融商品の読み書き能力のことです。このリテラシーがあるかどうか見分けるもっとも簡単な方法が「宝くじ」です。

宝くじがなぜ国家の独占事業かというと、それがきわめて効率のいいぼったくりだからです。ところが世の中にはこの仕組みを理解できない人がたくさんいます。

1年間に交通事故で死亡するのは人口比で約3万人に1人です。

一方、宝くじで1等が当たる確率は交通事故死の300分の1以下です。ということは、宝くじを10万円分買って、ようやく一年以内に交通事故死で死ぬ確率と同じになります。

それでは宝くじの手数料はどうなっているのでしょうか。100円の購入代金のうち平均していくらが賞金として払い戻されるかが宝くじの期待値で、ジャンボ宝くじでは約50円しかありません。賞金分は半分だけで、残りの半分は販売経費を差し引いたうえで地方自治体に分配されます。

金融庁金融商品取引法で、株式やファンドなどを販売する事業者に対して顧客保護の原則に立って厳しい義務を課しています。
金融商品を販売する際は、過度に射幸心をあおらず、顧客に正確な情報を提供し、冷静で客観的な判断ができるようにしなければなりません。投資のリスクを説明し、顧客にとって不利な情報、すなわち金融商品のコストを明示することが強調されています。
宝くじの商品特性を金融商品取引法の理念に照らすと、券面にはコストとリスクを文面ではっきりと書く必要があります。

「宝くじには、購入代金に対して50%の手数料がかかります。宝くじの購入者は、平均して購入代金の半額を失うことになります」

「宝くじの購入にはリスクがあります。1等の当選確率は1000万分の1で、宝くじを毎回3万円分、0歳から100年間購入したとしても、99.9%の購入者は生涯当選することはありません」

といったように。

しかし宝くじは、最高6億円などといった賞金金額を連呼して射幸心をあおるだけで、顧客にとって不利な情報を積極的に伝える気はありません。この国では民間事業者なら悪質な販売手法として業務停止処分を受けるようなことが政府が堂々と行っているのです。

宝くじの一番の魅力は、大金を手にするのになんの努力もいらないことです。当選者は特別な才能や知識を持っているわけでもなければ、艱難辛苦を経たわけでもなく、ただ運がよかっただけです。
だったら、同じ「普通の人」である自分に同じ幸運が訪れてもなんの不思議もない。
このようにして我々は、ほとんど起こらないことをあたかも頻繁に起こるかのように錯覚してしまいます。
人は確率的な出来事を正しく把握することが苦手なのです。
カジノでもっとも人気のあるバカラの期待値は99%で、ルーレットの期待値が95%、パチンコが97%で、競馬などの公営競技でも期待値は75%あります。
期待値が50%を下回る宝くじは世界でもっとも割りの悪いギャンブルといえます。

宝くじは税金とよく似ていますが、国民全員に課税されるわけではありません。宝くじを通じて税金を納めているのは確率を正しく把握できない人だけです。

もしあなたが宝くじに大金を払っているのなら、資産運用に成功することは永遠にないでしょう。