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クソログ

愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

叶えたかった夢

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僕等は信じたはずなんだ。ポケモンgoで幸せになれると。ポケモンgoで人生が手に入ると。ポケモンgoで全てが変わるんだと。でもそんな現実は無かった。ポケモンgoでは何も変わらない。愚か者はより愚かに、必死な人はより必死に、悲しみは悲しみを生み、苦しみは苦しみを生む力しかポケモンgoには無かったんだ。そんな事くらい最初からわかっていたし、今だってわかっている。でも間違いだってわかっていながら、一瞬は信じたはずなんだ。勘違いしたはずなんだ。見誤ったはずなんだ。
どうしてなんだ。どうしてポケモンgoをそうまでして虐げようとするんだ。ポケモンgoを殴って、ポケモンgoを蹴り飛ばして、現実世界の大きさと重みと温もりを語る事で一体誰が得をするんだ。僕にはわからない。本当にわからない。だって、みんな知っているんだ。ポケモンgoなんてくだらない。ポケモンgoを頑張ってもポケモンgoは助けてくれやしないって事くらい、誰だって解っているんだ。頭では解っているんだ。それでも、だからと言って、ポケモンgoで見た一瞬の夢を、星の瞬きを、他の物事で塗りつぶしていいって事にはなりやしないだろう。

だって覚えているだろう。忘れるわけが無いだろう。
モンスターボールでポケモンをゲットした日のよくわからない嬉しさを、始めてポケモンが進化した時の静かな興奮を、始めてジムバトルに勝った時の現実世界では味わったことのない安堵感を、タマゴが孵化してそれがレアポケモンだったとき、中から木綿のはみ出た掛け布団を抱きしめながら右に左に埃に塗れた床を転がった日の興奮を、僕らは受け取ったはずなんだ。確かに手にしたんだ。現実世界では手にする事の出来なかった興奮を、感動を、勘違いを、思い上がりを、ポケモンgoで手にしたんだよ。一匹一匹図鑑にモンスターが登録されていく時の成り上がり感を、一歩一歩ポケモンマスターに駆け上っていく疾走感を、このまま走り続ければ伝説のポケモンに辿り着けるだろうという大いなる勘違いを、決して、決して忘れてはならないんだ。忘れたくないんだ。永遠に覚えていたいんだ。

ポケモンgoで得た興奮と感動を、ポケモンgoで抱いた野心を、ポケモンgoで見た夢を、ポケモンgoで愛したポケモンを、ポケモンgoで残した軌跡を、僕らは決して捨て去るべきではないし、微塵も恥じるべきではない。僕らは全力でポケモンgoしたし、全てをなげうってポケモンgoしたじゃないか。