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クソログ

愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

面白い本を見分けるには

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僕の知り合いに「書かれてから100年経っていない本は読まない」という人がいます。
それくらい時間が経てば、面白くない本は歳月によって淘汰されるので、本当に読む価値のあるものだけが生き残っているはずだからだそうです。
歴史のフィルターを通ってきたものだけを味わうという方法ですが、これはハズレ本を引かないようにする試みとしては一理あるでしょう。
例えば、ディケンズの「大いなる遺産」は1860年に書かれた、今から150年以上前の長編小説です。この小説は今読んでも非常に面白く、まったく古さを感じさせません。さすが150年もの間生き残ってきただけのことはあると感じさせられます。

時間の洗礼に耐えて生き残っているということは、本当の名作の証拠だといえます。したがって、古典を中心に読んでいくというのは、ある意味でハズレを引く確率の低い、効率的な読書方法といえます。

翻訳ものなども、土地的なハードルを乗り越えてきたのですから、それだけ面白いという証明になるでしょう。なぜなら国が違っても「これは売れる」と判断されたということは、資本主義という淘汰率の高いフィルターを通ってきたものですから、翻訳されるという時点である程度のお墨つきを得ています。
その逆もまた真なりで、日本の作品でも外国語に翻訳された本でハズレはほとんどありません。好き嫌いはあるかもしれませんが、読んでみれば必ず得るものはあります。

その一方で、「絶対に駄作は選びたくない」と意固地になるのも不自然なことです。
絶対に面白い本しか読まないと決めて、少しでも面白くないと損した気分になるというのも、どこか狭量なことのように思えます。
そもそも古典しか読まないと決めていたら、新作を読む楽しみが味わえません。
本は、100年以上前に生きていた人の息づかいを感じさせてくれるものでもありますが、せっかくだから、同時代を生きている人のものの考え方や感じ方を知っておきたい。ですから、新刊にも果敢に手を伸ばしたいものです。


大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)

大いなる遺産 (上巻) (新潮文庫)

大いなる遺産 (下巻) (新潮文庫)

大いなる遺産 (下巻) (新潮文庫)