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クソログ

愛は、誰を救えるのだろうか?孤独という、あの深淵から……

思いがけず手に入った大金はしばらく手をつけないほうがいい

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「もし大富豪になれたらどんなに楽しいだろう」

誰でも一度や二度は、こうした夢想に浸ったことがあるのではないでしょうか。
しかし、思わぬ幸運に恵まれて大金が転がり込んできたとき、はたしてそれを素直に喜べるかどうかというと、はなはだ疑問です。
というのも、人は自分の生活レベルとは桁違いの大金を手に入れると、使い道に困って途方にくれたり、不安になったりするということが往々にして起こるからです。

例えば、一昔前、大都市近郊にいわゆる土地成金が数多く出現しましたが、そのなかにはギャンブルや酒ですっかり財産を使いつぶしてしまったという人が少なくありません。その人たちの話によると、大金を手にしたとき、とにかく不安で何か金を使わずにはいられなかったといいます。そして、ギャンブルなどで使いまくり、全財産を使い切ったときにはじめてホッとしたというのです。

もう少し堅実な人の場合でも、とりあえず夢だった豪邸を建ててみたものの、その豪邸にいるとなんとなく落ち着かないため、豪邸から毎日道路工事の仕事に出かけているという人が実際にいます。

これらの例からもわかるように、人にはそれぞれ自分自身について抱いているイメージがあります。この自己認知像は、これまでの生活体験によってつくられるものですが、その自己認知像をはるかに上回る大金を手に入れたとき、人はその大金に合わせて自分のイメージを変えることはなかなかできないのです。
平たく言えば、今まで食うや食わずの生活をしてきた人が、一億円の大金を手に入れても一億円の金持ちに相応しい生活というのが想像できないのです。
この大金と、それまでの自己認知像との間にギャップがあればあるほど、人は不安になったり冷静でいられなくなってしまいます。

しかし、こうした大金も、ある程度時間がたつと慣れが起こります。そうなれば不安も消え、冷静にお金の使い方を考えることもできるようになります。

「悪銭身につかず」といわれますが、思いがけず手に入った大金が残りにくいのは、こうした人間心理のメカニズムのゆえんなのです。